皆さんは歌をうたっていて、声の種類を意識したことはありますか?今回は声には種類があること、5種類あるの声のそれぞれの特徴をご紹介します。
声には種類がある
歌をうたう際に出している音程や響きによって、声にはそれぞれ名称があります。
チェストボイス(胸声)
低音域での力強い声。通常は声帯全体が振動している状態です。主に会話やロック、ポップスなどで使用されます。胸声と言う名の通り、喉から胸にかけて声が共鳴しているような感覚です。
ヘッドボイス(頭声)
高音域での軽やかな声。通常は声帯の一部が振動している状態で、声が頭部で共鳴しているように感じられます。古典音楽やミュージカル、ポップスの高音域などで使われます。
ミックスボイス
チェストボイスとヘッドボイスの中間に位置する声。力強さと軽やかさのバランスが特徴で、幅広い音域をカバーすることができます。声楽やポピュラー音楽などで幅広く使われます。
ファルセット
非常に高音域での声。通常は声帯の一部が振動せず、声が空洞に響くような感覚です。軽やかで透明感のある音色が特徴で、しばしば劇場やポップスのコーラスで使われます。
裏声
裏声は、通常の声帯の振動とは異なる特殊な発声方法です。通常は低音域から中音域の声で使われますが、高音域でも使うことができます。裏声は通常、声を張り上げずに使われ、声帯の振動が少ない状態で音が出されます。音楽のジャンルや地域によっては、裏声が特定の伝統的な歌唱スタイルで使用されることがあります。
音域によって使っている声が変わる
音域によって使っている声は名称が変化します。わかりやすく高音、低音にわけてお伝えします。
高音時に使用する声
高い声は通常、ヘッドボイス(頭声)とファルセットという2つの主要な声の種類で表現されます。歌唱技術や音楽のジャンルによって異なる使い方がされますが、高音域での表現において重要な役割を果たします。
低音時に使用する声
低い声は通常、チェストボイス(胸声)と呼ばれます。チェストボイスは、通常の声帯の振動によって生じる声の一部を使用しています。主に低音域で、力強く響く音色を持ちます。この声は、通常の会話や日常生活で使われる自然な声として表現されます。
低い声域では、声帯が比較的ゆるんでいるため、振動がゆっくりと行われ、より豊かで深みのある音色が生まれます。このため、低音域での表現にはチェストボイスが適しています。例えば、男性のバスやテノール、女性のアルトやコントラルトなど、低い声域で活躍する声楽家は、チェストボイスをうまく使いこなしています。
チェストボイスは、音楽のジャンルに関係なく、幅広い音域で使用されることがあります。ロックやポップス、ジャズ、クラシック音楽など、様々なジャンルで低い声域を活かした表現が求められます。
まとめ
今回は声の種類について、ご紹介しました。普段何気なく出している声も様々な種類があることがわかりましたよね。歌をうたう際にどの音域、声が得意か、または苦手かを把握することで練習の精度が上がるかもしれません。